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秋を刻む「万葉歌碑」

福岡市博物館で好評の内に終了した『鴻臚館発見100年記念特別展「よみがえれ!鴻臚館」』。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、舞鶴公園には鴻臚館と福岡城の二重史跡があり、この鴻臚館の場所が福岡城跡にあったのではないかという決めての一つが、当館の姉妹館である「福岡城むかし探訪館」の裏手にある万葉歌碑の歌です。

今よりは 秋づきぬらし あしひきの

山松かげに ひぐらし鳴きぬ

「今からはもう秋になってしまったらしい。山の松かげでひぐらしが鳴いたから。」という意味です。

鴻臚館は、飛鳥・奈良時代「筑紫館(ちくしのむろつみ)」と呼ばれており、この歌はその時代にこの地に到着した一行の1人が詠まれたものだそうです。

そして、九州帝国大学の中山平次郎博士が、福岡城内に筑紫館があったことを推定した証拠のひとつと言われています。

夏の終り、夕暮れ時の福岡城むかし探訪館周辺では実際に「ひぐらし」の鳴き声が響き、秋の近づきを感じます。

これから紅葉の季節を迎えますが、この歌碑の周りはさまざまな木々がありとても美しい紅葉のグラデーションを見ることが出来ます。

秋の虫たちの合唱を聞きながらの紅葉は、より一層趣を感じると思いますよ。

福岡城跡で紅葉を楽しみ、万葉歌碑を見ていにしえの人たちへと思いをはせるのも、たまにはいいかもしれませんね。


多聞櫓の四季

福岡城跡に江戸時代から唯一同じ場所にたたずむ多聞櫓は、国指定重要文化財に指定されています。

現在、多聞櫓は修復中でこのようになっています。ちょっと残念ですけど今しか見ることが出来ない光景でもあります。

普段、大手門から護国神社への一般道から見る多聞櫓は、とても絵になります。多聞櫓の下にある菖蒲園とのコラボは格好の撮影スポットで、多くの方がよく写真を撮られています。

紅葉とのコラボ!!やっぱり綺麗ですね~

少し早いですが、雪景色の多聞櫓もまた違った美しさがあります。

四季折々に本当に美しい姿を見せてくれます。

多聞櫓の修復は来年3月までです。

修復後の多聞櫓も楽しみですね。

三の丸スクエアでは、いま福岡城内の様ざまな表情がうかがえる写真を展示していますよ。

新たなお城の魅力を発見してください。


福岡城跡天守台の一日

福岡城跡は史跡ですが、自然豊かな癒しの場所でもあります。

四季折々はもちろん朝から夜までいろいろな姿を見せ、とても綺麗です。

今回は、天守台をご案内したいと思います。

朝は、柔らかい朝の光や爽やかな風を感じることが出来ます。

昼間より空気が澄んでいることが多く、荒津大橋の車の行き来も良く見えます。

昼間は、太陽の光がサンサンと降り注ぎ、キラキラとした樹々が見下ろせます。

現在は緑が鮮やかなので、目にも優しいですね。

夕方は、空の美しさはもちろん、大濠公園の池が夕日の茜色に染まった景色は何ともいえません。

先日姉妹館「福岡城むかし探訪館」でのブログに大濠公園の池の写真なども紹介しています。

そちらものぞいて見てください!福岡城むかし探訪館ブログ

下の写真は、8月1日の大濠花火大会での天守台からの写真です。

天守台からの夜景はとても美しく、現在福岡タワーで繰り広げられている金魚のイルミネーションの動きも見えました。

ただ、天守台への散策路は街灯が少なく危ないので、イベントの日以外に行くのは残念ながらおススメ出来ません・・・。

天守台へ上がって、さまざまな景色を見てみませんか。


天守閣の大きなタペストリーが

天守閣があったかどうか謎につつまれ、そのことがかえってロマンを呼んでいる「福岡城」。
「三の丸スクエア」では、いまその天守閣をCGで再現したタペストリーを展示しています。
縦横それぞれ2mほどです。
これを背景に二人で写真を撮ると 時空を超えた永遠の愛が結ばれるとか???

また、現在 黒田節で有名な名槍「日本号」(3Dプリンターでの複製品)も展示しておりますので、是非お出かけください。

なお、姉妹館「福岡城むかし探訪館」では、いま『へし切長谷部(レプリカ)』の刀身・刃文が見える形で展示されています。8月31日までの期間限定ですので、こちらにも是非お越しください。
>>>福岡城むかし探訪館 ブログ『今だけ展示!へし切長谷部の刀身』

 


72年の時を経て。

少し前になりますが、6月19日は昭和20年(1945)の福岡大空襲から72年目でした。
空襲に見舞われたのは終戦となる8月15日より、約二ヶ月前のことです。
北は博多、福岡両港の海岸線から南は櫛田神社~大濠公園の線迄幅1.8kmの区域は殆どが 焼け
てしまいました。

城外(現在の舞鶴3丁目辺り)にあった黒田家、浜の町別邸も空爆をうけ、3千坪に及ぶ敷地内の
建物のほとんどを失いました。
その中には城内より移築されていた武具櫓や本丸裏御門などもありました。

(本丸裏御門 城内に櫓門があった当時と現在)

 

その浜の町別邸に移築された櫓の中で、奇跡的に焼失から免れたのが、現在下之橋御門の隣に
佇む (伝)潮見櫓です。


数百年の時を経て、また多くの歴史的な事柄や災害などにも耐え残り、今に至った姿です。

歴史に思いをはせるとともに学ぶことも多くありますよね。
(この櫓は「潮見櫓」と伝えられていましたが、後の調査で太鼓櫓の可能性が高いことが分かった
ため、「(伝)潮見櫓」となっています)

また、博多区崇福寺に移築されていた、本丸表御門や潮見櫓、花見櫓(両櫓は解体保存中)も福岡大空
襲の難を逃れた建物です。

これから先の未来にも多くの方にこの姿をご覧いただけるよう、福岡市では整備、修復が予定されて
います。

 


新たにお目見え!江戸時代の石たち

三の丸スクエアのすぐそばにあるお鷹屋敷跡の入り口には、梅雨の訪れを知らせてくれるかのようにアジサイの花が咲き始めました✿

 

そのお鷹屋敷跡ですが、先日改修整備が行われ、西広場側の茂みの中から石垣らしき物が!!

今回新たに私たちの目の前に現れた石たち。

江戸時代のタイムカプセルから出てきた宝物みたいですね。

江戸時代、お鷹屋敷の周りも、福岡城のお堀と同じように腰巻石垣と呼ばれる斜面の下の部分は石垣で、上部は土塁状だったといわれています。

また、(伝)潮見櫓側の整備された石垣も、お鷹屋敷の石垣の一部だと言われています。

城内は、アジサイだけでなく睡蓮なども綺麗ですよ。

お近くにお寄りの際は、お花も石垣も是非見てください!


福岡城のお堀の痕跡を探してみませんか?

さくらまつりも終わり、福岡城跡のお濠では、美しい桜の花筏(はないかだ)が見られるようになりました。

花筏

さて、このお濠、江戸時代には福岡城から天神中央公園の先の那珂川まで続いており、現在も各所に痕跡などが残っていることをご存知ですか?

 

まずは、昭和53年の地下鉄工事で発見された福岡城外堀の石垣の跡です。

上之橋から裁判所前を通り過ぎた場所にある入口から階段で地下へ下ると、そこには当時の堀の一部であった石垣が!

こちらは毎週土・日曜日に公開していますよ。(無料)

外堀石垣

次に、天神地下街8番街にある、壁面が石垣のような「石積みの広場」。

現在の天神あたりには、佐賀藩の協力によって作られた肥前堀が存在していたそうです。

地下街で石垣のような壁を見かけたら、ちょっと足を止めてみてはいかがでしょうか。

石積みの広場

そして、天神中央公園と薬院新川の間にも石垣の痕跡が残っています。

北側の枡形門に続いていた石垣の一部と言われています。

花壇のお花も綺麗で川沿いの散歩道のように整備されています。

枡形門への石垣

いかがでしたか?

ご紹介した場所を、当館の姉妹館である「福岡城むかし探訪館」の床に敷きつめている古地図で思いをはせながら探してみるのも、とても楽しいですよ。

是非、ご来館ください!


第5回福岡城彩発見フォトコンテスト 入賞・入選作品

“城の風景、四季と歴史に彩られて”をテーマに舞鶴公園内(福岡城・鴻臚館跡)で撮影された作品を募集し、審査を経て入賞8点、入選18点を決定いたしました。ご応募いただいた作品を通して、四季折々、様々な表情をもつ福岡城跡の魅力を彩(再)発見していただけると幸いです。
3月18日(土)~5月31日(水)、当館にて作品展を行います。

 

◆入賞作品 8点

大賞「トワイライト」 飯田清士 様

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優秀賞「初夏の輝き」 高鷹春一 様

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審査委員特別賞「春が来た」 関東博子 様

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審査委員特別賞「進入者は屋根に」 壱岐貴三郎 様

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福岡城むかし探訪館賞「晩秋の散策」 川島保子 様

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三の丸スクエア賞「桜道」 河村稔 様

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福岡市緑のまちづくり協会賞「都会のオアシス」 本田優子 様

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福岡市緑のまちづくり協会賞「秋空高し」 清水邦夫 様

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◆入選作品 18点

「朝日が射す頃」 藤井利成 様

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「春を喜ぶ」 児玉暁子 様

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「入城」 堤大介 様

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「舞鶴公園の四季(秋)」 上原喜進 様

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「桜祭りで憩う人々」 伊藤敏 様

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「旅の途中」 福原良一 様

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「黄金の石畳」 外村正三 様

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「晩秋の福岡城堀」 荻原敏彦 様

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「未来のアスリート達」 尾﨑幸秀 様

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「見回り」 橋野芳治 様

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「花筏」 丸山徳子 様

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「大樹の陰」 角芳郎 様

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「一面雪化粧」 大脇洋彦 様

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「お堀の夕暮れ」 大谷賢博 様

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「ハートに込めて」 遠藤穂香 様

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「イチョウからこぼれる光」 古賀朱莉 様

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「日陰で、隠れるようにして」 林慎太朗 様

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「新緑の藤棚」 山本和弘 様

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福岡城の石垣・番外編~石に歴史あり~

福岡城の石垣は、廃城とした名島城や元寇防塁の石、福岡西部方面の石材も使われたと言われています。

現在の名島城の一部残っている石垣の跡の写真です。

名島城の築造は、戦国時代(室町時代)です。

名島城石垣跡

次に、元寇防塁跡です。

元寇防塁は、蒙古襲来に備え博多湾一帯に築かれた石による防塁で、鎌倉時代に作られました。

下の写真は、西新地区にある防塁です。(西南学院大学内)

西新元寇防塁②

そして、生の松原地区にある元寇防塁です。

生の松原⑤

他にも様ざまな時代の石材を使った福岡城の石垣は、多くの歴史を携え現在もたたずんでいます。

各時代・各場所で、石を採掘し、輸送し、更に加工したものもありと、多くの人達の手によって今の石垣に積み上げられました。

石にも“歴史あり”ですね。


冬は石垣が見頃?!

四季折々の花々で楽しませてくれる福岡城跡ですが、この季節は石垣も美しい全貌を現わしています。

夏と冬の東御門跡の違いを比べてみましょう!

夏は、緑豊かで癒されますね~

けれども石垣を見ると半分以上隠れてしまっています。

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そして次は、最近の東御門跡です。

石垣が上部まで全て綺麗に見えています。立派ですね~

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現在、城内全ての石垣がこのように、上部まで綺麗に見えており、石垣が好きな方にとても喜ばれています。梢の小鳥たちも冬の方が見つけやすいですよ。

また、城内東側の野球場からは、本丸の上に天守台の2段に重なる石垣を見ることが出来ます。冬の季節限定の景色です!

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冬は石垣が一番綺麗に見ることが出来る季節なのかもしれませんね。

圧巻の石垣を、是非ご覧くださいませ♪